【Tableau】2種類のドーナツチャート(二重円グラフ)をつくる How To Create a Donuts Chart in Tableau  

今回は、ドーナツチャート(二重円グラフ)を作成してみます。

Tableauの使い方でよく質問されるのは、「Excelで簡単に作れるけど、Tableauではドーナツチャート(二重円グラフ)ってつくれないですよね?」という内容。いえいえ!もちろんTableauでも作成することが出来ます。でも作成には少し工夫が必要なので、今回はその方法をご紹介します。

2種類のドーナツチャートを作成する

今回は、「内円が無地のドーナツチャート(左図)」と「内円にも円グラフがあるドーナツチャート(右図)」の2種類を作成します。

使用するデータ

Tableau Desktopに用意されている「Sample – Superstore (サンプル – スーパーストア)」を使用します。

作成手順〜①内円が無地のドーナツチャート〜

下図のように外円で「年別の売上金額」を、内円で「総売上金額」を示すドーナツチャートを作成していきます。

1. 普通の円グラフを1つ作成する

  • マークで「円グラフ」を選択
  • メジャー「売上」を「角度」へ、ディメンション「オーダー日」を「色」へ、メジャー「売上」を「ラベル」へドロップ
  • 1つ目の円グラフが完成。

2. 2つ目の円グラフを作成する

  • 行シェルフをダブルクリックして「min(0)」と直接入力し確定(Windowsの場合はenter、Macの場合はreturn)を押します。

ここでは行シェルフに「min(0)」を入力することで、円グラフにx軸を持たせることが出来ます。 今回は「min(0)」を使用しましたが、「max(0)」や「avg(0)」でも代用が可能です。

行シェルフに直接入力
行シェルフを確定させた状態
  • 行シェルフの「min(0)」をコピーして2つの「min(0)」を作成し、下に同じ円グラフを複製する。

コピーはWindowsの場合はenterを、Macの場合はreturnを押しながら「min(0)」を横にスライドすると作成できます。

コピーを作成すると、下に同じ円グラフが複製されマークカードに新しく「集計(min(0))(2)」というカードが出現します。

  • マークカードの「集計(min(0))(2)」を選択し、カード内の3つのデータを全て削除します。

削除は各データを右クリックして「削除」を選択するか、各データをマークカード外へドロップすることで対応することができます。

マークカード「集計(min(0))(2)」の全ての項目を削除した状態
  • マークカード「集計(min(0))(2)」の「色」で白を選択します。
  • マークカード「集計(min(0))(2)」の「色」の枠線で黒を選択します。
  • マークカード「min(0))(2)」の「サイズ」で下の円グラフのサイズを小さくします。

3. 2つの円グラフを重ねる

  • 下の円グラフの軸を選択して右クリックし、「二重軸」にチェックを入れて2つのグラフを重ねます。
  • 軸を選択して右クリックし、「ヘッダーの表示」のチェックを外します。
  • 円グラフ上で右クリックして「書式設定」を選択。「線の書式設定」で「ゼロライン」なしを選択して、ゼロの軸線を削除します。
  • 最後にマークカード「min(0))(2)」のラベルにメジャー「売上」をドロップします。
  • 内円が白地のドーナツチャートが完成!

作成手順〜②内円にも円グラフがあるドーナツチャート〜

下図のように外円で「年別の売上金額」を、内円で「四半期ごとの売上金額」を示すドーナツチャートを作成していきます。

次は内円にも円グラフがあるドーナツチャートを作成します。手順の途中までは①の内円が無地のドーナツチャートと同じです。では作成していきましょう!

1. 普通の円グラフを1つ作成する(①のドーナツチャートと同じ手順)

  • マークで「円グラフ」を選択
  • メジャー「売上」を「角度」へ、ディメンション「オーダー日」を「色」へ、メジャー「売上」を「ラベル」へドロップ
  • 1つ目の円グラフが完成。

2. 2つ目の円グラフを作成する(①のドーナツチャートと同じ手順)

  • 行シェルフをダブルクリックして「min(0)」と直接入力し確定(Windowsの場合はenter、Macの場合はreturn)を押します。

ここでは行シェルフに「min(0)」を入力することで、円グラフにx軸を持たせることが出来ます。今回は「min(0)」を使用しましたが、「max(0)」や「avg(0)」でも代用が可能です。

行シェルフに直接入力
行シェルフを確定させた状態
  • 行シェルフの「min(0)」をコピーして2つの「min(0)」を作成し、下に同じ円グラフを複製する。

コピーはWindowsの場合はenterを、Macの場合はreturnを押しながら「min(0)」を横にスライドすると作成できます。

コピーを作成すると、下に同じ円グラフが複製されマークカードに新しく「集計(min(0))(2)」というカードが出現します。

  • マークカードの「集計(min(0))(2)」を選択し、カード内の3つのデータを全て削除します。

削除は各データを右クリックして「削除」を選択するか、各データをマークカード外へドロップすることで対応することができます。

マークカード「集計(min(0))(2)」の全ての項目を削除した状態

3. 内円用の円グラフを作成する(ここからは①のドーナツチャートと違う手順)

  • マークカード「集計(min(0))(2)」の「色」にディメンション「オーダー日」、「角度」にメジャー「売上」をドロップします。
  • 「色」にドロップした「年(オーダー日)」の左にある「+」ボタンをクリックして、「四半期」のデータを作成します。
  • 作成した「四半期」データを「ラベル」へドロップする。
四半期データがラベルとなって表示される。
  • マークカード「集計(min(0))(2)」の「色」の枠線で黒を選択。
  • 内円のグラフが完成。

この時、下の円グラフのサイズが上の円グラフと同じであった場合、マークカード「集計(min(0))(2)」の「サイズ」で大きさを調整して下さい。

4. 2つの円グラフを重ねる。(①のドーナツチャートと同じ手順)

  • 下の円グラフの軸を右クリックして「二重軸」を選択。
  • 円グラフ上で右クリックして書式設定の「軸の書式設定」を選択肢、「ゼロライン」を「なし」にする。
  • 内円にも円グラフがあるドーナツチャートが完成!

まとめ

2種類のドーナツチャートで、グラフ表現の幅が広がります

いかがでしたか。今回は、2種類のドーナツチャートを作成してみました。どちらも2つの円グラフを作成して重ね合わせる、という手法によって作成しています。どんなドーナツチャートでも対応できるように、練習してみて下さいね。

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